「日本企業はもっと大きくなれる。ナレッジを活用すれば」 株式会社PRAZNA社長、佐藤哲也が目指す未来
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「日本企業はもっと大きくなれる。ナレッジを活用すれば」 株式会社PRAZNA社長、佐藤哲也が目指す未来

2021年6月29日、株式会社オウケイウェイヴからの事業分割により、株式会社PRAZNA(プラズナ)が設立されました。代表取締役には、それまでオウケイウェイヴで副社長を務めていた佐藤哲也が就任。新たなスタートとなりました。

PRAZNAは「無数のナレッジを智慧として組み上げ、新しい問題解決手段を創造し続けます」というミッションを掲げています。そこに込められた想いとは? 代表を務めることへの意気込みは? 新社長となった佐藤に、リアルな感情や野心を語ってもらいました。

プロフィール


佐藤哲也 プロフィール
1961年生まれ。1984年株式会社リコー入社。1992年日本マイクロソフト入社。同社で執行役員 パーソナルシステム事業部長、執行役員 製品マーケティング本部長、執行役員 エンタープライズクロスインダストリー本部長、執行役員 セントラルマーケティング本部長を歴任。2013年 にオウケイウェイヴに入社し、エンタープライズソリューション事業部長に就任。マーケティング本部長、オウケイウェイヴ総合研究所所長を経て、2014年9月より取締役、2019年9月より取締役副社長。2021年6月、株式会社PRAZNA代表取締役 社長に就任。

ヒット商品を出し続けるビジネススタイルに限界を感じた

――佐藤さんのこれまでのご経歴を教えてください。

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最初に入社したのがリコーで、その後日本マイクロソフトに移りました。外資系のIT企業は、基本的に定年まで働くというイメージがありません。入社して数年後には、マイクロソフトで学んだことを活かせる会社に行きたいなと思っていました。

日本のIT企業は、ポテンシャルがあるのになかなか成功できていません。その理由は、製品は良いにも関わらず、ビジネスの進め方が遅かったり悪かったりして、うまくいかないから。私が入ることによって、革新的な状況を作れる会社がないかと探している中で、オウケイウェイヴに出合いました。

――「ビジネスの進め方が悪い」というのは?

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マイクロソフトはWindows95で大成功しました。爆発的なヒット商品が出て注目され、後継バージョンを作り続けることで成長しています。ただ、「次の商品もヒットさせなきゃいけない」というプレッシャーが常にあります。しかも、ヒットを出し続けることは極めて難しい。以前から、そういうビジネスモデルには限界があるな、と思っていました。

お客さまと良い関係を構築しながら、会社を存続させる形態はないか、と考えていたときに「サブスクリプション」のビジネスが出てきたので、非常に興味を持ったのです。

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――そうした過去の経験から、サブスクリプション事業を手掛ける会社へ移ったのですね。これまでを振り返って、楽しかったこと、逆に辛かったことはありますか?

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事業部長や取締役の立場になってからは、限られたリソースを配分していく決定権を大きく持てたので、その面白さはありました。

一方で、課題もあります。挑戦していた事業で成果が出せなかったり、財務的にも新規投資ができない状態が続いたり。そこは大変でしたね。ポジションが上がってくると、決定することのインパクトが大きくなりますから。


「社長って、もっと立派な人がやるものだろう」と思っていた

――PRAZNA設立の経緯について教えてください。

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オウケイウェイヴの経営的な課題を解決すべく、パークシャ(PKSHA)テクノロジーと一緒に事業を行うことになりました。

我々が持っている、企業のナレッジマネジメントをお手伝いする「FAQシステム」は、お客さまから広く受け入れられ、喜ばれているサービスです。ぜひもっと大きくしたい。ただ、それを実現するためには投資や人材の強化が必要です。

そこで、「FAQシステム」の領域を独立化させて、AIやアルゴリズムに強いパークシャさんと一緒に進める形が最適だろうと考えました。これがPRAZNA誕生のきっかけです。

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――ビジネスを大きくするための新会社ということですね。ご自身がPRAZNA代表に任命されたときの率直な感想は?

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もともと、社長になるイメージは持っていなかったんです。社長って、もっと立派な人がやるものだろう、と。

立派な人とは、政治も経済も詳しく、日経新聞をすべて解説なしで理解でき、聖人君子、清廉潔白なイメージ。そういう人と自分は、かなりギャップがあるなと思っていたので、社長をやりたいという感情はありませんでした。

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じゃあ、なぜ引き受けたのか? というと、社長には2つのタイプがあると思っていて。1つは起業家タイプ。まだ何もないのに無理やりお金を借りて、友達を巻き込んで会社を作っちゃう人です。もう1つは、ある程度の型はできていて、経営者としてしっかり回していくためのエンジンをかけるタイプ。かかったエンジンをより高回転にしたり、安定的に回したりする人です。後者なら、今まで学んできたことがあるから、できなくはないかな、と。

――自分の経験や強みが生かせるんじゃないか? と思ったわけですね。

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強みがあるとすれば、日本の大企業であるリコーと、入社時は小さかったけどWindows95で大成長したマイクロソフトで学んだことですね。たまたまその知見を持っていたので、別の会社へインストールすることによって、遠回りをせずに成功に導けるパターンを知っている、くらいでしょうか。

PRAZNAの社長として求められることと、自分が提供できるスキルは一致しているなと感じました。だから引き受けたのです。


日本企業はナレッジの継承が現場任せになっている

――PRAZNAは「無数のナレッジを智慧として組み上げ、新しい問題解決手段を想像し続けます」というミッションを掲げています。このミッションに込めた思いとは?

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企業は活動していく上で、人やお金、設備などさまざまなものが必要となります。その中でも、無形の知恵や経験は大きなインパクトがあると思っていて。ただ現実は、うまく活用できていない会社が多い。ナレッジを経営の中で生かせるお手伝いができたら、日本の会社がもっと世界で活躍できると考えています。

かつて、日本が世界的に注目されていた時代がありましたよね。ソニーやパナソニック、NEC、富士通、日立……世界の電機メーカーの中心を日本企業が占めていた。ところが、いまは外国企業に押される状況になっています。その理由の1つは、成功したころの知見やノウハウをきちんと蓄積しておらず、うまく利用できなかったから。ナレッジを力にできれば、もっと活躍できる企業が出てくるはずです。

――過去のナレッジを資産として活用できていない、と。

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日本の企業は歴史が長いわりに、持っている知見やナレッジを保持、整備できていません。ほとんどが現場任せになっており、経営として支えきれていないのです。

ナレッジマネジメントという言葉は、以前から使われていますよね。我々はそれに「アセット(資産、財産)」を加え、「ナレッジアセットマネジメント (KAM)」と呼んでいます。経営層は「自分たちの持っている知見は、重要な財産の一つである」と認識するべきです。

「現場で継承しておいてくれ」ではなく、誰でも知見に対してアクセスでき、わからないことがあればすぐ調べられる仕組みを用意しなければなりません。経営側にその責任があるのです。

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――なるほど。では、PRAZNAで注力していこうと思っていることは?

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まずは、ナレッジの重要性をお客さまに理解していただく。その方法の1つが既存のFAQシステムですが、さらに新しいテクノロジーを開発していきたいと思っています。

たとえば、車を運転しながらのデバイス操作は音声が最適です。困っていること、迷っていることに音声でピンポイントに答えられれば、職業ドライバーの方々にとって便利でしょう。

――従来の「パソコンやスマホでのテキスト表示」から広げていく、と。

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答えを知る手段は「テキストを読む」だけでなく、「聞く」「動画で見る」など様々な方法があります。知見を整理することだけが目的ではなくて、あらゆるシーンで有効活用してもらえるようなサービスを提供していきたいですね。


従来の製品・サービスだけでなく、運用支援も

――今後、PRAZNAをどんな会社にしていきたいですか?

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オウケイウェイヴから継続して取り入れているサブスクリプションは、契約期間はあるものの、いつでも解約できるサービスです。お客さまを怒らせてしまったら、「次は契約しないよ」となる。しかも、他に良いサービスが出てくれば乗り換えられてしまう可能性もあります。

PRAZNAとお客さまとの間に、いい意味での緊張感を持たせられることが、サブスクビジネスの良さでもあるのです。お客さまから信頼いただくとともに、高品質で安心して使えるサービスを提供し続けられる会社にしたいと思っています。

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――ビジネスの展開としては、どのように考えていますか?

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PRAZNAは、製品としてFAQシステムを提供します。でも販売したら終わり、だと意味がありません。ナレッジを蓄積し、メンテナンスしていくことの重要性を伝えるとともに、コンサルティング的なサービスも強化して、運用支援の領域を拡大していきたい。

サービス・製品と、コンサル的な支援、その2軸を持つことで、お客さまにより信頼をいただける関係が作れるのではないかと考えています。

――PRAZNAの社長として思い描いていること、ワクワクしていることはありますか?

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いま「ITで有名な企業は?」と聞くと、たいていグーグル、アマゾン、アップルと答えるでしょう。1つくらい日本の会社を言って欲しいですよね。でもPRAZNAは、その中の1つになり得るポテンシャルがあると思っているんです。

日本のITベンダーのほとんどはSIerで、お客さまのご要望に対し技術的に解決するものを作り、納めています。納品して、代金をもらって終わり。我々はそうではなく、ソフトウェアを最適な形で作り、継続して利用料をいただくサブスクリプション形式です。PRAZNAは、このビジネスモデルでさらに成長できると確信しています。

――会社として、もっと規模を大きくしていきたいという野心がある、と。

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少なくとも、取引するお客さまの数はもっと増やせるはずです。お客さまの業界の、よりコアな部分に入って貢献するサービスを提供していきたいですね。


※取材は換気を行いながら、十分な距離を保った上で行なっています。

取材・文:村中貴士
編集:水上歩美/ノオト
撮影:尾木司

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